モニターはパソコンを使用する際にあると便利なものです。モニターを選ぶ上で、どのサイズを選ぶとよいのでしょうか。
詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
モニターサイズの種類について
一口にPC用モニターといっても、その種類は実にさまざまです。そのため、どれを選べばいいのか分からないという方も多いでしょう。
まずは、モニターサイズについての基本的な情報の見方から解説していきます。
モニターサイズの単位はインチ表記
基本的にモニターのサイズの単位にはインチが用いられます。では、このインチがどこのサイズのことを指しているのかというと、モニター画面の対角線の長さです。
センチに慣れている日本人からするとインチ表示は分かりにくいですよね。1インチは2.54センチです。そのため、17インチのモニターということは、対角線が約43センチになります。
アスペクト比もモニター選びの重要なポイント
アスペクト比とは、モニターの縦と横の比率のことです。
カタログなどで◯◯インチと表示されていても、アスペクト比が異なれば同じインチのモニターサイズもサイズは全然違ってきます。
もっとも普及しているのは16:9比のモニターです。最近は資料提示用のサブモニターとして小さめの4:3タイプや、ウルトラワイドといわれる21:9タイプのものも人気です。
ウルトラワイドタイプになると、複数のウィンドウを開いて作業できるので、作業効率を上げたい方におすすめです。ゲームプレイにも最適です。
一般的なモニターのサイズとは
ノートPCと違い、デスクトップタイプになると、大まかに以下のようなサイズ展開に分類されます。
24インチ未満
省スペースに設置できるサイズで、狭い場所にも置けるのが魅力的です。
いわゆるデスクワークにぴったりなサイズで、デスクに乗せても圧迫感がなく、比較的軽量なので、ちょっと移動させたいときも楽です。
ただし、複数のウィンドウを開くとなるとある程度縮小しなければならないサイズになります。
メイン使いというより、サブモニターとして使われることも多いサイズといえるでしょう。
24~27インチ
もっともスタンダードなデスクトップサイズで、画面もある程度大きいため、複数のウィンドウを開いて作業するときもストレスになりません。
動画や映画を鑑賞する際にもちょうどよい大きさです。
メイン使いとして使われることが多く、商品数も多いので、いろいろなタイプのものから選ぶことができます。
30インチ以上
30インチ以上になると、デスクもある程度大きめで頑丈なものを用意する必要があります。
マルチタスクを同時にこなしたい方におすすめです。複数ウィンドウを開いてもかなり余裕があるサイズで、作業効率もグンと上がることでしょう。
また、迫力があるため、映画鑑賞やゲームプレイにおすすめ。ゲーミングに特化したモニターの場合、このサイズのものが多いです。
大画面のモニターは解像度もチェック
タブレットやノートPCではそれほど差は気になりにくいものですが、画面が大きくなればなるほど解像度はとても重要なポイント。
事務作業では目立ちませんが、映画鑑賞やゲーム、クリエイティブな作業をする際、解像度が低いモニターだと画像や文字がぼやけてしまいます。
24~27インチ以上になったら、フルHD以上のレベルの解像度を持ったモニターを選ぶようにしましょう。
4Kや、WQHDレベルになると非常に細かい部分までしっかり再現してくれるようになります。写真加工や動画編集などの際には如実に差が出てくることでしょう。
モニターサイズは用途に合わせて選ぼう
モニターサイズを選ぶにあたり、やはり一番重要視すべきポイントは、どのような用途に使うのかという点です。どのモニターサイズがおすすめなのか、用途別に説明していきます。
事務作業や家庭用には21~27インチくらいがベスト
自宅で使用したり、オフィスで使用したりするのに適しているサイズは21~27インチほど。オフィス用デスクに置いても圧迫感がなく、目線も合わせやすいサイズになります。
重さもそれほど重くないため、ちょっと場所を移したいときも楽ちんです。これくらいのサイズであれば、2~3個程度のウィンドウを開いても作業できる大きさになるため、作業効率も下がりません。
動画・映画鑑賞には27インチ以上がおすすめ
パソコンで動画を見たり映画を見たりする機会が多い方は、27インチ以上のものがおすすめです。
テレビほど離れて見るわけでもないけれど、できるだけ迫力ある映像を楽しみたいという方にちょうどよいサイズになります。
解像度が高いものなら、高画質で色鮮やかな映像で楽しめます。ただし、27インチとなると、設置するデスクの面積や強度もある程度必要になってきます。
モニターと別に作業スペースを十分とっておきたいという方は、大きめのデスクを用意するようにしましょう。
クリエイティブな作業にはワイドタイプがおすすめ
グラフィックデザインや映像編集といったクリエイティブな作業を行う場合、27インチ以上のワイドタイプがおすすめ。
広々としたワークスペースが確保できるため、マルチタスクをこなすのに大変便利です。
クリエイティブワークの際には、より正確な色彩表現と細やかな画質が必要不可欠。
単にサイズだけで選ぶのではなく、より高画質のものを選ぶようにしましょう。4K、WQHDなど、高画質な解像度のモニターがおすすめです。
ゲーミングには大きめサイズのモニターがおすすめ
パソコンでゲームを思う存分楽しみたい方は、27インチ以上で、なおかつリフレッシュレートが120Hz以上のものを選ぶのがおすすめ。
リフレッシュレートが高くなればなるほど、1秒間に表示される画像量が増えるため、素早い動きも滑らかに捉えることができるようになります。
特にレーシングや格闘といった動きの速いゲームを楽しみたい方は、必ずチェックするようにしてください。
また、長時間プレイし続けると、どうしても目に負担がかかりがちです。
チラつきを抑制するフリッカーフリー機能や、ブルーライト軽減機能が備わっているモニターを選ぶと、目への負担が抑えられます。
おすすめのモニター15選
おすすめのモニターを用途別に全部で15選紹介します。自分がメインでどのような使い方をするのかによって、適切なモニターを選んでいきましょう。
仕事用におすすめのモニター5選
JAPANNEXT PCモニター(JN-IPS27Q4FL-HSPC9-DL)
フレームレスの27インチ大画面モニターで、WQHDの高画質が魅力的です。
スタンド部分もスッキリしており、非常に省スペースな設計になっているため置く場所を問いません。
アスペクト比は16:9。複数のウィンドウを開いた状態でも、ストレスなく作業ができるサイズになっています。
色域値も99%で、見たままに近い色みを再現してくれます。
そのため、パソコンで動画や映画鑑賞をするのにもおすすめです。インターフェイスも充実しており、ゲーム機やブルーレイディスクプレーヤーなども接続可能。
3.5mmステレオイヤホンジャックも搭載されているため、有線イヤホンもつなげられます。
I-O DATA 23.8型ワイドディスプレイ(LCD-AH241XDB)
23.8インチと、大きすぎず小さすぎないちょうどよいサイズ感のモニターです。
フルHDの画質で、オフィスワークで使用する分には十分でしょう。上下の角度調整もできるので、自分の目線に合ったポジションで作業することができます。
重量がわずか4kgほどしかないのもうれしいポイント。
片手でも簡単に持ち上げられるため、場所を移動させるのも楽です。
音声入力端子も備わっているため、ミニマイクをつなげることも可能。オンライン会議や、動画配信などにも使うことができます。
Dell 24.07インチワイドモニター(P2425)
スッキリとしたフレームのディスプレイで、視野角が広く、斜め方向から見ても色の変化が起こりにくいモニターです。
デスクに置いてもスッキリしたデザインで、デスク周りもごちゃつきません。
アスペクト比は16:10で、若干縦に長いのが特徴的です。ブルーライトも軽減してくれるので、長時間作業をし続けても目に負担がかかりにくいのもうれしいですね。
色域も広く、映像を楽しむのにもおすすめです。フリッカーフリーにより、チラつきも抑えられるため、長時間の作業でも目が疲れにくくなっています。
高さや傾き、上下の角度調節も可能。モニターも回転させることができるため、サブモニターとしてもおすすめです。
ASUS ブルーライト軽減機能搭載液晶ディスプレイ(VZ249HR)
わずか7mmという薄さのモニターで、フレームレスデザインのため、2台以上を並べて使用する際もフチが邪魔になりにくいというメリットがあります。
フリッカーフリーとブルーライト軽減により、長時間の作業でも目が疲れにくいモニターです。
23.8インチでアスペクト比は16:9と、オフィスワークにもぴったりな大きさ。デスク上に置いても圧迫感を感じさせないデザインも魅力的です。
1.5W+1.5Wのステレオスピーカーも内蔵されているため、別途スピーカーを用意する必要もありません。重量はなんとたったの2.9kg。圧倒的な軽さで動かしやすさも抜群です。
LGエレクトロニクス 27インチ液晶ディスプレイ(27US500-W)
27インチで、アスペクト比は16:9と、オフィスワークとしては十分。
複数のウィンドウを開いて作業することもできるため、マルチタスクも可能です。フレームレスなので、高い没入感も可能としています。
4Kの高画質のため、映画鑑賞などにもおすすめです。IPSパネルを導入しているため、あらゆる角度から見ても色の変化を感じにくくなっています。
入出力端子も十分搭載されており、HDMIも2つ、ヘッドホン出力も備わっています。
フリッカーフリー機能とブルーライト軽減機能付きなので、画面のチラつきも抑えられ、長時間の使用でも目にも優しい仕様です。
マルチタスクにおすすめのモニター5選
I-O DATA 31.5インチWQHD液晶ディスプレイ(EX-LDQ322DB)
31.5インチと大きめのワイドタイプなので、同時にいくつものウィンドウを開いても、それぞれを十分な大きさで表示できるため、作業効率を上げたい方にぴったりなモニターです。
大画面のため、パソコンで動画や映画を楽しみたい方にもおすすめ。スピーカーも搭載されているのもうれしいポイントですね。
HDMI出入力端子が3つ、DP(DisplayPort)入力端子も1つ搭載されているので、1台でも十分な大きさですが、別のモニターやゲーム機、テレビなどとつなげることも可能です。
もちろんイヤホンジャックも付いているので、有線のイヤホン・ヘッドホンで音声を楽しむこともできます。
角度も上下に調節でき、別途モニタースタンドやTVスタンドと組み合わせることも可能です。壁掛けユニットも取り付けられるため、設置場所を自由に決められるのも便利ですね。
LGエレクトロニクス ウルトラワイドモニター/29型(29WQ600-W)
アスペクト比21:9と、かなり横に広いモニターになっています。
それでいてブルーライト軽減モードやフリッカーセーフ機能も備わっているため、長時間使用していても目が疲れにくい仕様です。
一般的な16:9のモニターと比べると、約33%も画面が広くなっており、その分作業スペースも広く確保することができます。
付属のソフトウェアを使用することによって、ウィンドウを画面上にきれいに整列して表示することができるようになります。
複数の画面を並べて使用することはもちろん、資料を見ながら作業を行うことも可能です。
さらに迫力のある7W+7Wのステレオスピーカーも内蔵。鮮明な音と迫力のある画面でさまざまな映像を思う存分楽しめます。
MSI 湾曲ウルトラワイドモニター/34型(PRO MP341CQW)
こちらは、少し湾曲しているワイドモニターになっているため、首を大きく動かすことなく画面全体を見渡すことが可能です。
もちろん、アンチフリッカー機能やブルーライトカット機能も備わっているため、長時間画面を見続けても目が疲労しにくくなっています。
電源は内蔵型なので、デスク周りの配線もスッキリ。2W+2Wのスピーカーも搭載されているので、別途用意しなくてもかまいません。
特に、株などで投資をしており、秒単位で動くレートを見逃さないようにしたいというニーズに応えます。
ほかにもZoomなどで打ち合わせをしながらメモを取ったり、資料を見ながら打ち合わせをしたりするのにも大変便利です。
EIZO 37.5インチエイゾー液晶モニター(EV3895-BK)
37.5インチのウルトラワイドタイプのモニターです。画面が少し湾曲しているため、ひと目で画面全体を捉えやすくなっています。
フルHDの約3倍もの高解像度であるUWAHD画面で没入感も抜群。モニターのベゼルもなく、画面全体に複数のウィンドウを広げることが可能です。
また、ウィンドウの並べ方も6種類の中から好みのレイアウトを選ぶことができます。
インポート端子も充実しており、USB Type-C、DPポート、HDMIも搭載されており、さまざまなデバイスと接続することも可能です。
端子も背面部分ではなく、中央部に配置してあるため、ケーブルの抜き差しもしやすくなっています。
ディスプレイの高さが、なんと192.7mmも調節できるのもうれしいポイント。
使用する方の体格に合わせて調節できるため、自分の目線にピッタリのポジショニングで作業できるようになっています。
PHILIPS UltraWide液晶モニター/39.5型 (40B1U5600/11)
アスペクト比が21:9のウルトラワイドタイプのモニターです。
液晶サイズも39.5インチの大迫力かつ、広々としています。高解像度のUWQHDのため、クリエイティブな作業にもおすすめです。
高さ、角度の調節も可能。スピーカーも搭載されています。
大画面ではありますが、フリッカーフリー機能が搭載されているため、チラつきも抑えられ、目への負担も軽減できます。
視野角が広いので、複数人で画面を見ても、どの角度からでもクリアに画面が見えます。
そのため、複数人でのディスカッションにも最適です。
ゲーム用におすすめのモニター5選
BenQ MOBIUZ 27インチゲーミングモニター(EX2710S)
27インチと一般的なオフィスデスクに設置するのにちょうどよい大きさのモニターです。
2.5W+2.5Wのスピーカーも搭載されており、ゲームだけでなく動画・映画鑑賞にも向いています。
フリッカーフリー機能、ブルーライト軽減機能も付いているので、長時間使用し続けても目が疲れにくいのも魅力の一つといえるでしょう。
リフレッシュレートは最大165Hzと高めのため、動作の速いゲームでも残像が残りにくく、ストレスなくプレイすることができます。
Dell Alienware 34インチゲーミングモニター(AW3423DWF)
アスペクト比は21:9と非常に横に長いワイドタイプのディスプレイです。
少し湾曲しているため、長い画面もひと目で見渡せるようになっており、思う存分映像に集中することができます。大画面でありながら、スタンド部分はスッキリしており圧迫感を感じさせません。
画質も高く、リフレッシュレートは165Hzと高め。
スピード感のあるゲームも滑らかな動きで表現することができます。思う存分ゲームに没頭したいという方におすすめのモニターです。
Pixio ゲーミングモニター(PX248Wave)
とことんゲームを楽しみたい方におすすめなのがこちらのモニターです。
競技ゲームにも使えるリフレッシュレート200Hzが搭載されています。
応答速度も速いため、滑らかな動きもしっかり捉えることが可能。
色彩やコントラストを鮮やかに表現できるIPSパネルを搭載しているため、高画質でゲームができます。
目に優しいノングレア加工が施されているため、反射や映り込みも軽減。
さらに、ゲーム中に見えにくい暗い部分を明るく映し出してくれるブラックイコライザーも搭載しているため、対戦ゲームでも有利になること間違いなしです。
ASUS ゲーミングモニター/24型(XG259CS)
ゲームだけでなくほかの用途にも使いたい、できるだけ場所をとらないものがいいという方におすすめなのが、こちらのモニターです。
24.5インチのフルHDディスプレイで、フリッカーフリー機能・ブルーライト軽減機能も付いているので、オフィスワークにも最適。
それでいて、リフレッシュレートは180Hzもあるため、スピード感のあるゲームでも滑らかに動きます。
なによりスッキリとしたスタンドで、高さ調節ができるだけでなく、溝部分がスマホスタンドになっているところもうれしいポイントですね。
Acer ゲーミングモニター 23.8インチ(VG252QM3bmiipx)
できるだけコストを抑えたい、省スペースに置けるものが欲しいという方にはこちらがおすすめです。
23.8インチのフルHDディスプレイですが、ベゼルが狭いので見た目以上に広々とした作業スペースが確保できます。
フリッカーレス、ブルーライトシールドだけでなく、Acer独自のビジョンケア技術によって、目への負担をしっかり軽減。
長時間画面を見続けても目が疲れにくくなっています。もちろんリフレッシュレートも180Hzと高く、ストレスなくゲームを楽しめます。
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