VESA規格のモニターは、近年どんどん需要が増えてきています。そもそもVESA規格のモニターとは、一体どういうものなのでしょうか。
一般的なモニターとの違いも併せて詳しく解説していきます。これから導入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
普通のモニターとVESA規格モニターとの主な違いとは?
普通のモニターとVETA規格モニターでは、主にどのような違いがあるのでしょうか。
端的に説明すると、モニター背面の仕様が異なります。一般的なモニターにはスタンドが最初から付いており、デスク上に置いて使用するような作りになっています。
一方、VESA規格モニターの場合、背面にクランプ式のスタンドやアーム、または壁掛け用のネジ穴を取り付けられるようになっているのが特徴。
モニターを自在に動かしたり、モニター下部のスペースを有効活用したりすることもできるようになります。
そもそもVESA規格というのは、モニターディスプレイを取り付けるネジ穴の間隔に対して定められている国際標準規格のことです。
規格が定められているため、VESA規格と表記されているものであれば、さまざまな組み合わせが可能です。
VESA規格のサイズとは
12インチ~24インチまでの場合
- (VESA75)75×75mm
- (VESA100)100×100mm
24インチ~30.9インチの場合
- 100×200mm
- 200×200mm
- その等倍の規格が用いられている場合もある
- 大型映像機器でも100×100mmの場合もある
VESA規格モニターを使う際の注意点とは?
VESA規格モニターを使う際には、取り付ける場所や取り付け方法をあらかじめ考えておく必要があります。
選び方を間違えるとそもそも設置ができません。そのため、どのような点をチェックすればいいのか解説します。
VESAに対応しているかどうかをチェック
まず、大前提としてVESA規格のディスプレイであるかどうかをチェックしましょう。ネジ穴が4つ付いているかどうか、ネジとネジの間隔がVESA規格どおりであるかどうかも重要です。
ただし、穴が4つ付いていてもVESAの基準に準じていない場合は、適切な変換アダプターが必要になりますので注意してください。
また、使用するネジにも注意が必要です。VESA75、VESA100、100×200mmまでの規格の場合にはM4×10という規格のネジを使用します。
それ以上のサイズになるとM6やM8といった規格が必要です。購入した際にネジが付属してくることもありますが、別途用意する必要がある場合には、適切な規格のネジを用意するようにしましょう。
設置する場所をあらかじめ決めておくことも重要
VESA規格のモニターをどのように、どこに設置するのかは、非常に重要なポイントとなります。
例えば、壁に掛けたいと思っていても、賃貸にお住まいの場合や、壁の素材によっては強度が足らず、取り付けができないこともあります。
デスクにアームで取り付ける際も注意が必要です。デスクがあまりにも分厚いと、クランプが入らない場合があります。
逆に折りたたみテーブルのような耐荷重量の軽いデスクの場合、クランプとモニターの重さに耐えられず倒れてしまうことも考えられます。
デスク上に取り付ける予定の場合は、デスクの厚み、耐荷重量をしっかりチェックしておきましょう。
おすすめのVESA規格モニター10選
ここからは、おすすめのVESAモニターを10選紹介します。
サイズ別でおすすめのVESA規格モニター5選
Philips 27インチFHD液晶PCディスプレイ(274E5EDSB/11)
こちらは27インチで、フルHD画質のモニターです。
重量は5kg弱で、しっかりとしたデスクであれば普通のスタンド型ディスプレイとしても、問題なく設置できる大きさでしょう。
こちらは壁掛けユニットに対応しているため、スタンド部分を外して、壁にかけて使用することが可能です。
壁に掛けることで、デスク周りもかなりスッキリします。
SONY 55インチ4K液晶モニター(KJ-55X80L)
大迫力の55インチで、テレビを楽しむのはもちろん、Google TVにも対応しているので、ネット動画やゲームなどさまざまなジャンルを楽しむことができます。
Google音声にも対応しているため、リモコンがなくても音声で手軽に操作できるのもうれしいですね。
画質も高コントラストで美しく、鮮やかな色合いを表現してくれます。55インチと大きいため、リビングなど人が集まる場所に設置するのがおすすめ。
目安としては8畳以上の広さの部屋への設置が推奨されます。壁掛けとしてはもちろん、スタンドも付いていますので、お好みで使い分けることも可能です。
Dell Pro 24 Plusモニター(P2425H)
ブルーライトを35%以下にまで抑えており、長時間作業しても目が疲れにくいモニターです。
それでいてしっかりとした色彩で表現されているのも驚きです。
フリッカーフリーにも対応しているため、チラつきも抑制されます。
アプリを使用することで、最大5つのウィンドウを好きな配置にカスタマイズすることも可能。マルチタスクに最適です。
比較的コンパクトなので、重量もわずか3.12kgしかありません。
そのため、ほかのVESA規格の周辺機器と組み合わせることができます。アームでデスクに設置すると、デスク周りも広々と使えますよ。
アイリスオーヤマ 21.5インチディスプレイ(ILD-D21FHT-B)
事務作業等にちょうどよい大きさで、ベゼルもスリムで圧迫感を感じさせないデザインになっています。
光の反射や映り込みを抑えるノングレア液晶なので、映像に集中したい方におすすめです。
上下左右178度の視野角を持っているため、いろいろな角度から見てもコントラストの効いた色合いを再現してくれます。
スタンドはあらかじめ付属していますが、別途壁掛けやアームも取り付けられます。
JAPANNEXT 大型4K液晶ディスプレイ(JN-IPS4302TUHDR)
フリッカーフリー機能とブルーライト軽減機能が搭載されているにもかかわらず、4K高画質を実現しているモデルです。
43インチという大きさですが、重量は6.5kgと比較的軽量で、場所を移すのも苦になりません。
リモコン付きなので、壁掛けにしても操作が楽なのもうれしいポイント。こちらは200×200VESA規格になっています。
用途別でおすすめのVESA規格モニター5選
SONY 65インチ4K液晶モニター(KJ-65X75WL)
65インチという圧倒的な大画面で、これまでのテレビの常識の枠を超えた性能を持ったモニターです。
外付けのUSBハードディスクを接続することで、4K画面で2番組同時録画も可能です。
スマホの画面を大きく映し出すこともでき、撮影した写真や動画を大画面で楽しみたい方にもおすすめです。
さまざまな動画配信サービスにも対応しており、リモコンでも簡単に操作が可能。
さらに別売りのブラビアカムをつなぐことで、ビデオチャットやジェスチャーコントロールまでできるようになります。
かなりの大きさなので、10畳以上の広さの部屋での使用がおすすめです。
Acouto 17.3インチモバイル液晶モニター(XC17)
非常にコンパクトで、ノートPCとほぼ変わらないくらいの大きさのモニターです。
小さいながらもHDMI端子やUSB Type-Cユニットが搭載されています。非常に小さく持ち運びしやすいのもメリットの一つでしょう。
タブレットと異なりHDMI端子も搭載されているので、テレビやパソコンとつなげて使用することができます。
例えば、外出先でマルチタスクを行いたいときや、ちょっと資料を開きたいときに大変便利です。
また、マルチモニターが欲しいけれど、スペース的にあまり余裕がないという方にもおすすめです。
BUSICOM 15.6インチLCDタッチパネルモニター(BC-SD15T-C)
パット見はタブレットのようにも見えますが、USB Type-CとHDMI端子を備えた、れっきとしたモニターディスプレイです。
パソコンや映像機器につないで使えるところがタブレットとの大きな違いでしょう。
ディスプレイはタッチパネルを搭載しているので、パソコン操作に不慣れな方でも簡単に扱えます。
画面は小さいものの画像の拡大縮小も感覚的に行えるので、公共施設などの案内板などにおすすめです。
Xiaomi 24インチディスプレイ(A24i)
モニターを複数台並べて使用したいという方におすすめなのがこちらです。
ベゼル部分をとことんそぎ落としたデザインで、同機種を並べた際、フレームが邪魔になりにくくなっています。
23.8インチの平面型ディスプレイで、重量はわずか2.98kg。
VESA規格アームに取り付ければ、高さや角度、向きなども自由に変えられます。
ディスプレイを浮かせて置けるため、デスクに資料をたくさん広げて作業をしたいという方におすすめです。
LG 34インチウルトラワイドゲーミングモニター UltraGear(34GP63A-B)
ゲーミングを思う存分楽しみたい方におすすめなのがこちらのモニターです。34インチでアスペクト比は21:9。
湾曲したディスプレイで視認性が高く、思う存分ゲームを楽しめます。
リフレッシュレートも160Hzと高く、スピーディな動きのゲームも滑らかに映し出してくれるでしょう。
7W+7Wの高音質なステレオスピーカーも搭載されているため、音声面でも没頭できる仕様となっています。
ゲームプレイとしてはもちろん、映画鑑賞にも最適ですよ。
まとめ
VESA規格のモニターは、日々新しいものがどんどん登場してきています。
パソコンのモニターとして使うだけでなく、テレビにも接続できるため、さまざまな使い方ができるのも人気の理由の一つといえるでしょう。
それだけに、やはり価格もそれなりに高額なものが多いのも事実です。
いきなり購入するのはためらわれるという方には、レンタルで試してみるという方法もおすすめ。
カリナイトには、さまざまなサイズや機能のモニターディスプレイがそろっています。
もちろんVESA規格のモニターや、それに対応したアーム、スタンドなども豊富です。
どれを選べばいいのか不安だという方は、まずはレンタルしてみて、自分に合うものを選んでみてください。